ここしばらくバラエティ番組の隆盛が続いています。もうかなり食傷気味で、「まぁとにかくうるさくてかなわん」と感じなくはないですが、その核となっているお笑いタレントのパワーには頭が下がる思いです。とにかく元気ですね。どいつもこいつも。それだけ視聴率を稼いでいるからこそ露出が増えるという事なんでしょうけど、もともとは彼らが「笑わかすことに対して」切磋琢磨して試行錯誤した結果でしょう。


中でも、今年7回目を迎えるM-1グランプリの果たした役割は大きいと思います。最初は1000万円もの賞金が本当に出るのかどうなのか、最後には何らかのオチをつけて、最後の難関みたいなゲームをやらせて失敗して『賞金没収!!』だったりして、と思ってましたが、1000万円は本当でした。マジでした。

それからお笑いを志す若い人たちが大幅に増えた事はごく自然な事でしょう。そこで優勝したら紛れもないゲンナマが手に入り、その勲章はのちの仕事に大きく影響します。歌手なら紅白出場であり、野球選手なら個人タイトルにあたるものでしょうね。


今度の日曜に第何回めかのそれは行なわれますが、僕は個人的に「笑い飯」を応援しています。彼らが出てきた時の衝撃はかなりのインパクトがありました。彼らはボケとツッコミという元来のスタイルを突き抜けています。冒頭にボケとツッコミの王道から入り、その役がふと入れ替わり、そのうちどちらがボケでどちらがツッコミなのかわからなくなり、テンポとテンションが上がるに従って双方がボケまくりツッコミまくるという怒涛の展開。まさにヒートアップ漫才と名付けたい目の離せないネタを展開します。

なんだか、最初から決まってるんじゃないの?とこちらが突っ込みたくなるような惜しい結果で彼らは何度も優勝を逃してきました。まぁ今年のネタはいまいちだったという時も確かにありましたがね。出場以前にどれだけ人気が沸騰していようとも、例えばファンクラブ会員が1000万人いたとしても、その時に見せたネタで審査されるというシビアなものですから致し方ない面もあるんでしょうが、彼らにはM-1の勲章を勝ち取って欲しい。それに相応しいコンビですよ。


笑い飯以外の出場者は、ポイズンガールズバンド、ザブングル、千鳥、トータルテンボス、ハリセンボン、キングコング、ダイアンですね。これに敗者復活での勝ち上がりが加わりますが、顔ぶれを普通に見て笑い飯に対抗しそうなのはいません。・・・と僕は思います。過去にはチュートリアルとかブラックマヨネーズのような、それまで一部でしか知られていない隠れた素材がかっさらっていった歴史があり、そう考えるとダイアンというのは馴染みがないですね。果たしてどうでしょう?ハリセンボンとかキングコングあたりは、既に充分に稼いでいる人たちで、それが制限時間内の一発勝負のネタでどれだけ笑いを取れるものやら僕は疑問です。


まぁ何しろ楽しみですが、その時のネタ自体がおもしろければ、笑い飯以外が優勝してもそれは仕方がない。日曜日が待ち遠しいです。